【完】溺愛飛散注意報-貴方に溺れたい-


入り時間を過ぎ、規制の解かれた観客で賑わう小さな会場は、熱気でむんむんとしていて必然的に自分の呼吸もその熱に飲まれ高揚していく。


私が気合いで押さえたポジションは、勿論ギターのKAZUが現れるであろう、ステージ向かって右側の一番前。


小さな小さな会場だからこそ、手を伸ばせば触れ合えてしまうそのステージとの距離に、心臓が爆発しそうだった。

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