過保護なドクターととろ甘同居
「でも、どう? 話したらちょっとはスッキリした?」
「それは、はい、まぁ……でも、申し訳ない気持ちで今は……」
フォークとナイフを持ったままそんな胸の内を呟くと、正面の先生はフッと笑みを浮かべる。
先生に勧められるまま、ほとんど全てのことを曝け出してしまった気がする。
よくよく考えてみれば、相手は病院の先生。
しかも、内診してもらった産科の先生だ。
今更かもしれないけど、無性に恥ずかしくなってきてしまう。
手にしていた二本を元の位置に戻し、背筋を伸ばして姿勢を正す。
フォークに添え物の野菜を刺して口に運ぼうとしていた先生は、私の急に改まった様子にその手を止めた。
「二十七歳の、どうしようもない女の話なんかに付き合わせてしまって、本当にすみませんでした」