初恋マニュアル
ずっとしてみたいと思ってた恋は、思ってたよりもずっと苦しいもののような気がして、一歩をふみだす勇気もない。


だってあの空間は、きっと友達だからできるものだ。


愛里の次に私を心配してくれる存在を大切にしたい。


だから、それ以上を求めるのはぜいたくな気がした。



「愛里はさ、彼氏とはなんで恋だってわかったの?」



愛里なら、恋なのかそうじゃないのかすぐにわかるのかもしれないと、私はそう聞いてみた。



「んー?私?あぁ……私の場合はさ。家庭教師だったから、勉強教えてもらうようになって、なんとなく、かなぁ」



「なんとなくなのに、恋ってわかるの?」



「わかったっていうか……好きだって言われて、普通にうれしかったから……私も好きなのかも?って思っただけ」



「ふうん、そんなもんなんだ」



「そんなもんだよ?しかも私の場合、初恋じゃないからねぇ。なんとなくわかるのかも……これは恋の予兆か?みたいな」


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