初恋マニュアル
うしろでなにか言ってたけど、そんなの無視だ。


追いかけてこられたらどうしようかと思ったけれど、彼らは追いかけては来なかった。


それでも安心できなくて、振り返る余裕もないまま、改札口にピッとカードをかざす。


愛里もあわてたようにカバンからカードを出して改札を抜けていた。



「なによ、あれ!いつ会ったの?」



電車に乗り込んだとたん、愛里の怒った声が飛んできた。


私は首をすくめて愛里のお説教が終わるのをじっと待つ。



「どういうことなの?三浦くんのこと、美羽知ってたわけ?」



「そ、それは……知らなかった……」



「じゃあ、あの2人には、いつ会ったの?」



なんで私に言わなかったのよ!とでも言いたげな愛里の顔。


最初は三浦くんがあの人たちと友達だってことを知られたくないんじゃないかって思ったのはたしかだ。


でもそのあとすぐにけんかして口をきいてなかったんだから、仕方ないじゃんて思う。
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