初恋マニュアル
「三浦くんは、悪くないよ。だってむしろかばってくれてたし……」
三浦くんだけはちがう。
それだけはわかってほしくてそう言ったのに、返ってきた言葉は私が思うようなものじゃなかった。
「いや、そうじゃなくて。あいつらも悪気があったわけじゃないんだ。本気じゃないっていうか……」
この間、私をかばってくれてた三浦くんは、今度はあの男子たちをかばってる。
だれにでもやさしくてだれにでも親切なところは、好きなところでもあったはずなのに、今は複雑な気持ちになった。
「うん……わかってるんだ。でも、もともと男子と話すの苦手だったから、余計に近寄りがたくなったっていうか……」
真剣に話を聞いてくれていた三浦くんが、少し首をかしげながら不思議そうに私の目をのぞき込んでくる。
「なんでそんなに男子が苦手なの?」
話からそれた質問は、私があまり触れられたくないもので……
だけど三浦くんが純粋に心配してくれてるんだってことはわかったから、なんとなく話してみようかと思ってしまった。