サクラサク
教室に着くと、私のもとに私の親友である美穂が駆け寄ってきた。


「おっはよ!里奈!今日も相変わらず仲良しね」


ちゃかすような口調で美穂が言う。


「もう、怒るよ!」


「きゃー、里奈ってばかーわい!」


笑いながら私のほっぺを触ってくる美穂は本当に楽しそうだ。


もう、いっつも面白がって!



「おっ、今日もやってるね〜」


呑気にそう言って私達に近づいたのは悟史と大輝だった。


「お前ら、よくそんなじゃれあえるな!」



大輝の馬鹿にした様な物言いに、


「大輝達の馬鹿みたいにやるゲームよりよっぽどマシですけどー?」


と、言い返す。

「なんだと!」



「わぁ、怒ったー!」


こんなの日常茶飯時だ。

私は今、とてつもなく幸せ。


ケンカしたりすると、その分ぐっと大輝達と距離が近くなる気がするから。


なんて、私が思ってるだけかもしれないけど



でも、きっと私達は他の人よりもずっと固い絆で結ばれている。


里奈や悟史とは1年半くらい前に知り合ったけど、とても気が合った。

話していると楽しいし、何より安心する。


悟史とは大輝繋がりだけど、一緒に過ごしていくうちにどんどんと仲が深まったんだ。

そして、4人は常に一緒にいた。


お昼を食べる時も、遊ぶ時も。


朝は大輝と2人だけだけど、一緒に帰れる時は4人で帰っていた。


それはいつまでたってもそうであってほしいよ。


みんなといるのはとてつもなく楽しいから




これからもずっと一緒にいたい。





この気持ちは





いつまでも変わらないよね。





きっと…






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