あなたが一番大好きです
臨時マネージャー
ど、どうしよう………。


もう、私がサッカー部のマネージャーすることは決まってるし…。


なんで私がサッカー部のマネージャーってことで慌ててるのかって言うと……。


「キャーーーー!!!」




「拓也〜!!頑張って〜!!」



「拓哉先輩、カッコイイ〜〜!!」



……そう、拓也はサッカー部に所属しているんだ。




本当に無理〜〜!!




どうしよう……断る?




でも、マネージャーいなくて困ってるんだよね…。




しかも、勝手にマネージャーにさせられたとはいえ断るわけにもいかないし………。




うーんと、グランド前で頭を抱えてると、



「久野茉奈ちゃん?」




後ろから私を呼ぶ声が聞こえて振り向くと、





「っ!」




イ、イケメン!!!




しかも、芸能人かって言うぐらいのレベル!



「あ!やっぱりそうだ!!君が久野茉奈ちゃんだよね!!」




イケメンさんは私に近づくなり目をキラキラさせてる。




「え、と…はい」




急にイケメンさんに名前を呼ばれたのと、こんなイケメンがいるのかっていう驚きで頭が回っていないです。




「あ、あの、私に何か…?」




名前を呼ぶってことは私に用事があるんだよね…。




「俺、サッカー部のキャプテンの3年成田優雨です。小沢から聞いてると思うけど…マネージャーなってくれるかな…?」




「あ、えと久野茉奈です!マ、マネージャーの事なんですけど……そのっ」




「やっぱり、ダメだよね…。嫌だよね、そうだよね…」



私が断ろうとした瞬間しゅんと子犬のようにする成田先輩




ゔっ!




そんな顔されたら……。




「わ、わかりました…。ひ、引き受けていただきます…」




断れないんだよぉ〜〜!!




「本当?よっしゃ!!よろしくね、久野ちゃん!」






「こちらこそよろしくお願いします、成田先輩!」




本当に嬉しそうにしている成田先輩を見ていたら何故か頑張ろうって素直に思えた。
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