浅葱色の鬼

紅音

「お前から採った血では、病が治らなかった
どういう事だ!!」


「病は、治せないと言ったはずだ
私が治せるのは、怪我
それも、中途半端な怪我だけだ」


パシッ



人の話を聞けない男は、すぐに手をあげる





「口答えするな!治せと言っているだろ!」


「血も駄目、体を交えても駄目
力の使い方を教えろ!!」


「何度も言うが、力を使えるのは、私
血など採っても、無駄だ」


「この!役立たずが!!!」


ドカッ


蹴られた、お腹が痛い



疲れた…



ウトウトと眠たくなる




「寝るんじゃない!!」




幾度となく、色々な人からの拷問


過去 命というのは、神に等しく
大切にされていた



今では、神どころか



罪人のようだ




〝迎えに行く〟




こんな時に、土方の声が頭に響く

体中に痛みがはしる

目を閉じれば、何をされているのか

わからないが



恐らく血を絞り出しているのだろう





多くの血を失えば

さすがの命も死ぬ





生まれ変わったら





今のアイツには、もう会えないだろう





〝死にたくない〟















生きて、土方に











会いたい













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