浅葱色の鬼
「ううっ 紅音… 無事かい?」


「歳さん!!」



紅音は、刃を抜くと
すぐに、歳美の傷を治した


「命が、傷を治した」


「捕らえろ!!使えるぞ!!
怪我人を集めろ!!」



京から、江戸に連れて行かれ
命令されるがまま
紅音は、多くの人を助けた







「紅音… ここを抜けて
どこか遠くに行くんだ」




歳美が、紅音の現状を知り
脱出の手引きを計画した




「どこにも行かない…」




生気を失った紅音は、歳美の計画を拒んだ



「償いのつもり?
私を可哀想だと想うなら…
私も殺せばいい 私は、命なんだから」




「僕は、命を知らなかった
知った後も、戦を止められなかった
紅音の仲間を殺してしまった
僕は、弱い人間だ
上の命令に、逆らえないんだから
でも… 紅音は、殺せない!
頼むよ!逃げておくれ!
僕が生まれ変わったら…
今度こそ!紅音を守るから!」




歳美の懇願で、紅音は江戸を出ることにしたが


自分を逃がした後の歳美が心配で
様子を伺いに戻った




「歳さん!!!なんてこと!!!
今、助けるから!!!」




自害する為、首を斬って
意識を失っていた




紅音は、命の力を半分
歳美に渡し、傷を治した


「ごめんなさい… 私のせいで…」





他の人の記憶も消し




江戸を出た










2度と歳美に会わない為に































そして、自分の記憶も消した





















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