浅葱色の鬼

歳三

「紅音…
何か思い出したのか?」


いつものように、紅音を抱っこして
ギュッと包み込む


「怖かったんだそうだよ」


「近藤 余計なことを言うな」


「いいじゃないか?」


「土方に言う必要は、ないだろう」


「紅音!!ごめんな!!
怖い思いさせて!!」


俺が必死に抱きしめると


「歳が来てくれて、嬉しかったんだって!」


「だから!土方に言うな!」


「紅音~」



嬉しい気持ちだが



朝餉の後


近藤さんの部屋へ



「何考えてんのか、わかんねえ」


「それは、前からだろう」


「そうだけど… はぁ 絶対ろくな事
考えてねえぞ… 」


「だろうね」


「昨日の涙は、恐怖じゃねぇよ
なんか……悲しみが伝わってきた」





「紅音は、思い出したのかもしれないね」


「また、いなくなったり
記憶消したり、するかもしれねえな」


「もうすぐ、花見だ
紅音は、人になるんだったな」







< 85 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop