浅葱色の鬼

歳三

紅音が俺に心を開き、甘えてくれる

こんなに気持ちが1つになれたのに


また紅音は、記憶をなくすんだ


紅音もきっと、不安でたまらないはずだ


人になった紅音を優しく抱いた


「土方… ありがとう」















翌朝 俺の腕で眠る紅音に
口づけをした


「んー、威かすな」


「紅音?」


「なんだ」


「記憶は?」


「…まだ、ある/////」



照れながら、着物を着ている紅音を
後ろから抱きしめる


「よかった…」


「土方 どんな私でもいいと
言ってなかったか?」


「言ったが、忘れてたら
さみしいもんだろ」


「朝餉の支度してくる」




紅音が部屋を出て、俺も稽古に向かう



皆が、俺の顔色を伺う


「まだ記憶あるってよ
なぁ、花見にいかねぇか」



記憶がなくなる前に、皆との思い出をつくってやりたかった




久しぶりに壬生寺まで来ると

紅音のはしゃぎようは、子供のようで

体調を崩しがちな総司も
紅音とはしゃぎ回っていた


紅音から目を離せなくて


ずっと見ていると


「このまま、過ごせたらいいのにな?」


ポンと肩を叩かれる


「ああ 本当にな」


「ところで、歳」


「ん?」


「紅音と契ったのか?」


!!!!!


「んなっ!なんだよ!!んなコト聞くな!」


「今朝から、2人が幸せそうにしてるから
そうだろうなぁと思ってね!良かったな!」



紅音が、笑っている



本当に、このまま




こんな日が続けばいいのに










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