同居相手はまさかの!?
第15話朝食
【茉莉side】

チュンチュン


小鳥の鳴き声が聞こえた。


「んっ…。」


あれ…何か暖かい…。


ゴツゴツしてる…。


…ん?ゴツゴツ…?


そしてあたしは目を覚ました。


「!?」


目を覚ますと、藤堂君はあたしを抱きしめていたまま眠っていた。


「ななななな何で!?」


「んっ…。」


(綺麗な寝顔…まつげ長いな…。)


って物色してる場合じゃない!


「ああ…。」


まさかこんな漫画みたいな朝を迎える日が来るなんて…!



その時


「んっ…。」


藤堂君が目を覚ました。


「あ…。もう朝か…。…はよ。」


そう言って藤堂君は目をすぐさまあたしから逸らした。


昨日の事を気にしているのか、藤堂君はあたしに完全に距離を置いていた…。


こうやって距離を置かれるのも少し…寂しく感じた。





< 129 / 504 >

この作品をシェア

pagetop