同居相手はまさかの!?
第28話興味本位
あたしは、書類を打ち続けた。


カチカチ


「ふー…。目が痛い。」


(そういえば課長は戻って来てるのに、藤堂君帰って来ないな…。)


気にしないようにしようと思っても


やっぱりそう簡単には出来ない…。


見たって仕方ないのに、あたしは時計とドアの方を何度も見てしまった。


その時藤堂君が帰って来た。


(…どうしたんだろう?)


だけどあたしは声が掛けられなかった。


今のあたしは、目には見えない線を引かれている。


だから、踏み込むなんて出来なかった。


今のあたしは、何も出来ない。


そして、あたしは打ち終えた書類を課長に渡した。


「課長、宜しくお願いします。」


「ああ、ありがとう。」


その時課長は難しい顔をしていた。


「…どうかしましたか?間違いでも…。」


「ん?あ、いや…資料は大丈夫なんだけどね…。
ちょっとね…。」


(…何だろう…。)


「小野田さん、ありがとう。休憩行って良いよ。」


「あ、分かりました。失礼致します。」


そしてあたしは、自分のデスクに戻った。


「お昼休憩行って来ます。」


課長にそう告げ、あたしは弁当箱とスマホを持ち
休憩室に向かった。
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