同居相手はまさかの!?
「…藤堂、お前不器用だろ。」


「…は?」


俺は思わずポカーンとなった。


「興味本位で彼女に近づいたんだろ?」


「はい」


「で、そっからお前何かしたの?」



「…え?」

「興味本位でも良いじゃん。理由はどうであれ、お前は彼女に興味を持ったから、近づいたんだろ?
興味があるって事は気になるからだろ?」


…復讐だけどな。


「お前、近づけたらもう満足なのか?」


その時俺は田村さんに言われグサっと刺さった。



「…え?」


「だから、気になるだけで終わらせるのか?」


「………」


「高杉、お前は自分の気持ちを彼女に押し付けてそれで近づけたら満足なのか?
気になるだけで終わらせるのか?
彼女の気持ちはどうなる?」



…そうだ。


俺は復讐という自分の勝手な気持ちを茉莉に押し付けて
散々振り回した。


「藤堂、今ならまだ間に合うんじゃないのか?」



「…え?」


「まだ、本当は気になっているんじゃねえのか?」


「…田村さん。」


「自分にもっと素直になれ。…と着いたな。話は後!とりあえず俺は駐車場を探して車を駐めてくる。お前は先に向かってろ。」


「は、はい!」


車から降りようとしたその時


「藤堂!」


「頑張れよ、仕事も恋愛もな。」


そう言った。


「田村さん…。ありがとうございます。」


「とりあえず今日の営業絶対成功させるぞ!」


「はい!」


そして俺は車から降りた。




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