同居相手はまさかの!?
「藤堂君はそうやって肝心なとこであたしに何も言ってくれないじゃない!」


茉莉の言う通りだ。


俺は茉莉を散々騙して、そして振り回すだけ振り回して、肝心な所は何も言わない。


…最低だ。


「……」


そして俺はまた黙る。


「あたしの事、ただの餌にしか思ってないならほっといてよ!
初めからあたしの事、騙してくせに!
…好きじゃないくせに!」


茉莉はそう言って涙目になっていた。


その言葉を聞いた時、罪悪感が来た。


そして、田村さんの言葉を思い出した。


《自分にもっと素直になれ》


「じゃあ!」


そして俺は帰る茉莉を後ろから抱きしめた。


「は、離し…」


「…好きじゃない訳、ないだろ。」



そしてさっきよりも俺は茉莉をギュっと強く抱きしめた。


「…藤堂く…」


「…茉莉が好きだ。」


そう言って俺は、茉莉に告白をした。


カシャ


だけどそれが…


俺と茉莉を更に離れされる事になってしまった…。













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