同居相手はまさかの!?
あたし達の前にお酒が置かれた。

コト


「どうぞ」


あたしはグラスを受け取り、グイと飲み干した。


「おいあんた、さっきから呑みすぎだろ…。」


カン!


私はグラスを置いた。


「うるさい!呑まなきゃ…やってらんないのよ!」


忘れなきゃ…。忘れなきゃ…。


「は?」


「忘れたいの!…全部!」


「お、おい」


そしてあたしは涙を、まるで子供みたいにボロボロ溢した。

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