不機嫌なジェミニ
3月の半ば。大安吉日。


私とジンさんは籍を入れて夫婦になった。


結婚はずっと先だと自分で思い込んでいたけど、

出会って1年と少しで夫婦になってしまった。

とウェディングドレス姿で私は結構驚いている。


実はレンさんと恭子さんの結婚披露宴に便乗する事になったのだ。

3月に盛大な結婚披露宴を予定していたレンさんは

ついでにジンも結婚式をすれば…

といとも簡単って感じに2月の終わりに言って、

何人増えても大丈夫だから、親戚もお友達も呼んでね。

と私に笑いかけ、私は急遽、両親に話して、親戚を呼びあつめ、

友人に連絡する事になった。



私の玉の輿に喜んでくれた親戚と、
ジンさんのセレブなお友達を目当てに友人も喜んで出席を決めてくれた。
ま、30人程度増えてもちっとも問題ない会場で、
出席者は500人を超えるようだった。

レンさんはきっと面倒臭がり屋のジンさんがついでに結婚式をするって
言うと思っていたらしい。
もう、私たちが出会った時から、
レンさんは『多分そうなるだろうな』って
思っていて、一応準備をしていた。と言う事だ。
と…恭子さんは笑っていた。

双子ってすごいな。

< 148 / 159 >

この作品をシェア

pagetop