タイムリープ
「梢、好きだった」
「えっ!」
突然、過去形の言葉が彼の口から聞こえた。
「詩織が死んだのに、俺たちだけが幸せになることはできない。別れよう、梢」
電話越しから、優太は切ない声で私に別れを告げた。
「嫌。そんなの嫌!優太は、何も悪くないよ!だから、別れるだけはやめて!」
私は、泣きながらそう言った。
今、流している涙には色々な感情が含まれていた。
「無理だよ、梢」
電話越しから、優太のかすれた声が聞こえる。
「どうして?私、優太のことが大好きなんだよ」
「俺も、清水のことが好きだ。大好きだ。でも、ごめん」
また苗字で呼ばれて、彼は一方的に電話を切った。
「優太、待ってよ!」
私は、叫ぶように言った。
「………」
優太の声ではなく、電話の切れた音が私の耳に切なく聞こえる。
ーーーーーーどうしてこうなるの?
私は、スマートフォンの液晶画面を呆然と見つめながら、そう思った。
約束のデートもしてないし、彼とまだほとんど喋っていない。
「戻りたい…………」
私は泣き崩れながらそう思った。
彼に告白される時に。
詩織が死ぬ前に。
詩織とケンカする前に。
泣きながらそう思ってると、いつの間にか私は首に下げていたピンク色のハートのネックレスに触れていた。その瞬間、ピンク色のネックレスが光り始め、私の体全身を包み込んだ。
「えっ!」
突然、過去形の言葉が彼の口から聞こえた。
「詩織が死んだのに、俺たちだけが幸せになることはできない。別れよう、梢」
電話越しから、優太は切ない声で私に別れを告げた。
「嫌。そんなの嫌!優太は、何も悪くないよ!だから、別れるだけはやめて!」
私は、泣きながらそう言った。
今、流している涙には色々な感情が含まれていた。
「無理だよ、梢」
電話越しから、優太のかすれた声が聞こえる。
「どうして?私、優太のことが大好きなんだよ」
「俺も、清水のことが好きだ。大好きだ。でも、ごめん」
また苗字で呼ばれて、彼は一方的に電話を切った。
「優太、待ってよ!」
私は、叫ぶように言った。
「………」
優太の声ではなく、電話の切れた音が私の耳に切なく聞こえる。
ーーーーーーどうしてこうなるの?
私は、スマートフォンの液晶画面を呆然と見つめながら、そう思った。
約束のデートもしてないし、彼とまだほとんど喋っていない。
「戻りたい…………」
私は泣き崩れながらそう思った。
彼に告白される時に。
詩織が死ぬ前に。
詩織とケンカする前に。
泣きながらそう思ってると、いつの間にか私は首に下げていたピンク色のハートのネックレスに触れていた。その瞬間、ピンク色のネックレスが光り始め、私の体全身を包み込んだ。