クールな部長とときめき社内恋愛
「なにしてるの」
「あ、春伸さんと話を……」
そう答えたけど、彼はどこかムッとしたような顔をしている。
もしかして、逸希さんはまだ春伸さんのことを怒っているのだろうか。
どうしたらいいのかな、と考えていると、春伸さんがなにかを察したのかクスッと笑って、「じゃあ、俺はデスクに戻る」と去っていった。
いいのかな、このままで。子供じゃないのだから、平気かな?
そう思いながら春伸さんの背中を見送って、逸希さんへと視線を移したけど、彼はまだ不機嫌そうな顔をしていた。
「随分仲良さそうだな、兄さんと」
「え……? いや、この前のこと俺から言うべきではなかったと、謝ってくれたんです。だから逸希さんも、もう怒らないでください」
だってわたしたちの想いはちゃんと確かめ合ったわけだし、済んだことはいつまでも引きずらないほうがいい。
そういう気持ちで言ったのに、逸希さんは納得できないのかため息をついて、わたしに背をむけて歩き出す。
「ちょっ、逸希さん、待ってください!」
仲悪くはならないよね、と思ったのに逸希さんの中では深刻だったりするのだろうか。心配になって彼を追いかけて呼ぶのに、立ち止まってくれない。
「あ、春伸さんと話を……」
そう答えたけど、彼はどこかムッとしたような顔をしている。
もしかして、逸希さんはまだ春伸さんのことを怒っているのだろうか。
どうしたらいいのかな、と考えていると、春伸さんがなにかを察したのかクスッと笑って、「じゃあ、俺はデスクに戻る」と去っていった。
いいのかな、このままで。子供じゃないのだから、平気かな?
そう思いながら春伸さんの背中を見送って、逸希さんへと視線を移したけど、彼はまだ不機嫌そうな顔をしていた。
「随分仲良さそうだな、兄さんと」
「え……? いや、この前のこと俺から言うべきではなかったと、謝ってくれたんです。だから逸希さんも、もう怒らないでください」
だってわたしたちの想いはちゃんと確かめ合ったわけだし、済んだことはいつまでも引きずらないほうがいい。
そういう気持ちで言ったのに、逸希さんは納得できないのかため息をついて、わたしに背をむけて歩き出す。
「ちょっ、逸希さん、待ってください!」
仲悪くはならないよね、と思ったのに逸希さんの中では深刻だったりするのだろうか。心配になって彼を追いかけて呼ぶのに、立ち止まってくれない。