昼下がりの情事(よしなしごと)

魚住のしなやかに伸びた背筋に、志郎はふと既視感(デジャヴ)を感じた。

……美咲だ。

バレエを習っていた彼女は、いつも上から吊られたみたいに姿勢がよかった。

もう、何ヶ月も会っていないけれども。


ふたりは、似ている……

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