昼下がりの情事(よしなしごと)

【……太古の昔、人間は男と女が一つの身体(からだ)でした。

強さと優しさを兼ね備えた完全な身体の人間は、やがてすべての生物の頂点に立つ、世界の覇者となります。

ところが、だんだんと人間は過信に陥り、自らを神と呼び、(おご)り高ぶるようになりました。

しかし、それが神の逆鱗に触れ、罰として、とうとう身体を男と女の二つに引き裂かれてしまいました。

以後、人間は引き裂かれた相手を求めて、何度も何度も生まれ変わるようになります。

あなたはその相手に会える時まで、これからも何度も生まれ変わるつもりですか?

あなたは一刻も早くその相手に会いたいと思いませんか?

わたしたちがあなたをその「運命の相手」に導きます……】





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「昼下がりの情事(よしなしごと)」〈 完 〉
< 56 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop