*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
ベッドサイドに腰掛け私を恵愛の眼差しで見下ろす姿を、ポーッと赤い顔で微かに微笑み返すと、
先輩の唇から次第に笑みが消えていく。

その気品を感じさせる瞳の奥には、炎が見え隠れしているよう。

その炎の意味は……?

そのまま見据えるように強く見つめられた私は、その熱に耐えきれなくなり目をそらす。

急にそんな目で見ないで…… こんなにも頬が熱いのは、きっと熱のせいだけじゃない。

炎は、私の鼓動にも点火されたよう。

まるで恋の炎が、胸の中で燃え出したように熱くなる。
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