*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
先輩を見ると、もう反論する気も起きないという様子で顔をしかめ、珍しく無愛想な声でお礼を言った。
そしてドアが閉まると同時に勢いよく鍵を閉めた。
振り返った表情からは、厄介者をやっと厄介払い出来たような安堵感が読み取れる。
「はぁ……ごめん、あの人本当に他人の話聞かないんだ。都合のいいように解釈して振り回すのが得意技。後で誤解解いておくから」
「全然です。もし本当に彼女なら、お母さんのウェルカム嬉し過ぎ。一瞬で菌が死滅するも。……残念」
「……」
ああ……今すぐ彼女になりたい。
でも完治しなくてもいい…… 先輩がこのまま傍にいてくれるのなら、熱のままでもいい。
そんなふうに思うのは、熱のせい。
熱のせいだから……。
そしてドアが閉まると同時に勢いよく鍵を閉めた。
振り返った表情からは、厄介者をやっと厄介払い出来たような安堵感が読み取れる。
「はぁ……ごめん、あの人本当に他人の話聞かないんだ。都合のいいように解釈して振り回すのが得意技。後で誤解解いておくから」
「全然です。もし本当に彼女なら、お母さんのウェルカム嬉し過ぎ。一瞬で菌が死滅するも。……残念」
「……」
ああ……今すぐ彼女になりたい。
でも完治しなくてもいい…… 先輩がこのまま傍にいてくれるのなら、熱のままでもいい。
そんなふうに思うのは、熱のせい。
熱のせいだから……。