*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「来ちゃった。……海斗さんにとびきりの誕生日プレゼント用意して」


「……」


先輩誕生日なんだ。

そっか、私と二十日違いだっけ。

でもなんか様子が変……。

無邪気な笑顔を見せる彼女に対し、先輩は固まってる感じ。

でもハッとして、意図的に作りあげた笑みで頷いてみせた。

そして腕時計を見ると、スーツの内側のポケットに携帯をしまい立ち上がる。


「座って」


「……せっかくだから食事でも」


「いいから」


彼女は、強い口調で話した。

そして戸惑いながらも再び座る先輩に、満足げな笑みを浮かべる。
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