*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「……何て?」


「……後……先輩が、日本にいるのは何時間? ふたりで……」


言葉にしたら秘めていた想いがまた一気に溢れ出し、目からは寂しさが零れ落ちた。

先輩は、自分でも驚くほど涙もろくなっている私を、また素早く抱き寄せ低い声でポツリ謝ってくる。


「……ごめんなさい。今夜の私泣いてばかり。……こんなの私らしくない。もうやだ……先輩のせい。責任取って下さい」


……もうほんとにやだ!

どうしよう……恥ずかしくて変なことまで言っちゃった。

先輩は、腕の中で内心焦りまくりの私の頬を暖かな掌で包み込むと、真剣で切なげな光を宿した瞳で見つめてくれる。
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