*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
どうしたの?

先輩が、公衆の面前でこんな怖い顔するなんて……。


「御安心下さい。決して逃げたりしませんから」


振り向こうとした直前、耳にとび込んできた聞き慣れたハスキィボイスに酷く耳を疑った。

驚いて振り向くと、何と礼服姿の類が立っていて更に目を疑う。

なぜ? ……類が、ここに?

驚きの余り声さえ出ない私に、彼はフッと微笑みながら右隣に並んでくる。


「思い出してさ、今日が出来るだけ沢山の人に参列して祝福してほしい日だったなって。ほら、平日でも絶対に休めないって言ってた」


類らしい淡々とした口調の小声で話す姿に、周囲の好奇心の視線が一気に集中しているのを感じ取る。


「ちょっと来て」


焦って類の左腕を掴みこの場を離れようと歩き出すが、サッとすり抜けるように新郎新婦様の前に歩み出て行き、私はまた言葉を失う。
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