*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「ふ~ん、俺が両手に花して来たから妬いてんの?」


「……バカ」


ん? 両手に花?

再度しっかり振り返ろうとした時、また課長にラリアートされる。


「お前上司に向かって……なっとらん。今夜は、マンツーマン指導だ」


「やん、何の指導ですか~?」


「……ひ・み・つ」


もう勝手に言ってて……。

すぐに解放され、もう一度振り返ると……佐伯さん。


「あ、お疲れ様」


「お疲れ様。……相変わらず課長とも仲良しね」


笑顔といえど、なんとなく棘を感じる。

……正直、彼女苦手なんだ。

昔から私をライバル視してるのが、なんとなくわかる。

同期で私がチーフに昇格したのも面白くないんだろうな。
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