お見合いさせられました!
速足で部長のもとに駆け寄る。


「部長、おはようございます。申し訳ないのですが、今日どうしても外せない用事がありまして、早退させていただきます!」

こういった届け出は通常、事前に上司に許可を得てから提出しなければならない。
急病などは別だけど、基本はそんな感じ。

私がよっぽど必死の形相をしていたからか、はたまた日頃の勤務態度のおかげか、部長は了承してくれた。
いつも無表情の部長が口をぽかんと開けて、驚いていたので、了承の理由は前者かも。


とにもかくにも、ミッションクリア!

良かった!
とにかく早退届が受理されて良かった!

なにしろ今日は私の人生がかかっていると言っても過言ではない。
午後のことを考えると、少し憂鬱になるけど、ひとまずは肩の力が抜ける。


私は39階の総務部に向かった。


「おはよう、愛ちゃん!」

親友の愛ちゃんは総務部で働いている。
愛ちゃんは同期。
入社式で会って以来、ずっと私の面倒を見てくれている。


「おはよー」

愛ちゃんは大きな目をキラキラさせながら、カウンターに駆け寄って来てくれる。
愛ちゃんはお父さんがイギリス人、お母さんが日本人のハーフ。
スタイル抜群の絶世の美女って言葉がぴったり当てはまる。


「昨日なにかあった?」


「な、なんで!?」

愛ちゃん、どうしてそんなに勘が鋭いんですか!?



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