フェイク アフェア ~UMAの姫と御曹司~
そうそう、
私が修一郎さんのところに同居するきっかけになった如月先生のひと言なんだけど。
「どうして私が『安堂ノエル』と気が付いたのかって疑問。

元林さんは実家の中で家業を離れている如月先生とだけは連絡を取り合っていて、以前から元林さんから娘のようにかわいがっているお嬢さんがいると聞いていたらしい。
それと如月グループの次男ってだけに『UMAの姫』の噂を知っていて、食事会の時に私が変装していることに気が付きいろいろ考え併せて『安堂ノエル』だと気が付いたという。

「翌日には退職してるし本当に驚いた。しかも次に来た時は睡眠薬で眠らされてるし」と言っていた。

そうだよね。

私が勝手に怖がっていただけだったし、適切な応急処置にも助けられた。
本当にお世話になりました。


「で、工藤さんと如月先生が何だっけ?」

「だから、副社長の態度がすごかったって話ですよ」

ん?何かあったかな?

「あーやっぱりわかってない」

坂本さんは呆れ顔でフッと笑った。

今、鼻で笑われたような。

「だ、か、ら。イケメンの二人が来た時に副社長が毛を逆立てた動物みたいだったってことですよ」

え?

「お茶出しに行ったときにしっかり見ましたよ。ノエルさんの腰をしっかり引き寄せて離すもんかみたいな副社長を」

ええー。そんなだったかな?
ああ、そういえば距離が近かったかも。

「まあいいんですよ。お二人が仲良しなのはいいことですからね。ノエルさんさえそれでよければ」
そうそう、なんて他の二人も頷く。

私は顔だけじゃなくて身体中熱くなる。
みんなそんな風に私たちのことを見ていたのか。

「いま、幸せなの。見なかったことにしておいてね」

フフッと笑うとなぜか三人の顔が赤くなった。


「副社長の気持ちがわかるわ・・・・」

そっと松本さんが呟いた声は私には聞こえなかった。








結婚式は半年後。

愛する人に愛してると言われ共に暮らしていける私はとても幸せだ。






~Fin~
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