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何だか良く分からなくて腹も立って

「じゃあいつか一緒になるとしても
その時が来るまで逢わないことにしよう！」

と言った。

タクミはアタシを追いかけて来て後ろから抱きしめた。

「キョウと逢わないのは我慢できない。」

そんな風に抱きしめられたらときめくし、
もう頭の中がグチャグチャになって来た。

「タクミは他の女の子とやりたいだけでしょう？」

こんな馬鹿げたことそれ以外には考えられなかった。

「キョウしか知らないなんて…良くないと思わない？

お前だって俺しか知らないなんてつまんない女になると思わないか？」

「つまんなくないよ。」

「そういうのは後で浮気してさ爆発するんだ。

だから今はお互いのために遊んでおこう。」

アタシはタクミに肘鉄を食らわせる。

「イッテェ〜。

何すんだよ？」

「バーカ！」

そして振り返らずにアパートに帰って来た。

タクミになんてドキドキしたのがバカらしくて
腹立たしかった。

「遅かったね？」

何にも知らずにハナエはアタシがコンビニにで買って来たお菓子を袋から出して何を食べようかなんて考えてる。

「ハナエ…タクミのどこがいいの？」

思わずハナエに聞いてしまった。

「何？急に？」

「ううん、何かチョットね恋愛っていうものに疑問を感じて…」

「何？レオとうまくいってないの？」

「そうじゃないけど…」

アタシはこの時からタクミの誘いには一切乗らないことにした。

それでもどこかであのプロポーズらしき言葉がずっとアタシの胸に残っていた。




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