エリート医師のイジワルな溺甘療法
キスだけで息が上がっている私の体を抱き上げて、彼は寝室まで運んでいく。
そっとベッドの上に下ろされて、耳に頬に首筋に唇が落とされる。
「ステーキ屋で、インテリアのことを話す君がキラキラまぶしくて、もっと知りたくなった」
彼の甘い声が、手が、唇が、私をどんどん夢の世界に誘っていく。
「怖がりのくせにがんばるところも、意外に厳しいところも、ちょっと不思議な思考回路を持っているところも、穂乃花の全部が好きだ」
彼の告白が熱を持って私の体に染み込んでいく。
私はただ甘い声と息をはくばかりで、目を開ければ艶を含んだ男の瞳が私を愛しそうに見つめている。
「私も……好き、です」
彼のたくさんの言葉に対し、私はこれだけを言うのが精いっぱい。
彼の情熱に負かされ続けてぐったりした私を、やさしく腕の中に入れてくれる。
胸の鼓動を感じながら、次第に眠りに落ちていった。