☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3


まぁ、その前に……


「……」


顔を真っ赤にするのだが。


なんとも言えず、その場の全員でいつも通り、その表情を見つめる。


そこで。


「……母さん、顔が真っ赤」


「ひゃっ!け、慧!」


ほたるさんの子供である、慧が突っ込む。


「……お兄さん達も、意地悪ですね」


「だって、可愛いじゃん。あ、慧も可愛いけどね。まさか、もう一人、弟が増えるなんて、思ってなかったし~」


「……俺だって、急に5人も兄姉を持つことになるなんて、思っても見なかったよ」


そう言う慧は、今年で17歳である。


「ご、ごめんね?慧くん」


「別に、父さんに怒っているわけではないよ。なんか、事情を抱えてそうだったし。意外とでかい事情で、おまけに、母さんと4歳しか違わない息子がいたってだけで。俺が怖いのは、水樹兄さんたちと俺が3歳しか違わないってことかな……」


そう、慧の言う通り、水樹たちは今年で20。
で、俺が29歳なので、ほたるさんは33歳ということになる。


「33歳で、17歳の子持ちって……って、思ってきたけど、25歳で5人の子持ちの方が大きかったね。ごめん」


「いや、そこは謝られても……たまたまの事件だったし。慧くんは、御園の人間になっても、普通に生きて良いからね?」


「兄さんたちと同じこと言うんだね……別に、俺、会社を興すことが夢だったから、御園と関わることに将来設計でなってたから。だから、大丈夫」


「17歳で、将来設計……凄いね、慧くん」


「そうですか?でも、俺の目標は、相馬兄さんなんで。相談したら、色々と教えてくれるそうだから……正直、御園の会社に入って、色々と研究しようと思っていたんだ。だから、直接、こうやって、御園の人間と口が利けるようになって嬉しいよ」


ニッコリと笑う、義弟。

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