☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
毎日、毎日、こうして修行を積むけれど、伯母には到底、追い付けそうにはなく。
舞いは好きだけど……たまに、わからなくなることがあって。
私は、無心で舞い始めるんだ。
―ガラッ
(ああ、今日も……)
「茅耶!」
名を呼ばれ、私は動きを止める。
ゆっくりと体勢を戻すと、上から掛けられる服。
「また、こんな朝早くから……しかも、暖房、ついてないし」
「煌(こう)、おはよー」
煌が来たことで、稽古は終了!
煌の服と思われるそれに袖を通すと、途端、寒い感覚が襲ってきて。
「『おはよー』じゃないよ。……今日は、何時からしてたの」
呆れ気味に言う、幼馴染みの香りに包まれながら、うちはくしゃみをした。
「……んー、何時やろ。外が暗かったんは覚えとるんやけど……んなことより、あんた、早起きやな」
「お前の方が、よっぽど早起きだよ」
冷静に突っ込まれ、うちは首を傾げる。
「うちは、寝てないんやって。これを始める前までは、勉強しとったし」
「仮眠は?」
「とってへん」
質問に素直に答えると、頬をつままれて。
「無茶はするなって、いつも、言ってるよな?汗がすごいし……風邪、引くぞ」
「汗で汚いけん、触らん方がええよ?あと、風邪は引いても、治せるから大丈夫や」
暖房を入れた煌を見ながらそう言い、うちは床に腰を下ろした。
「はぁ……そんな問題じゃねーだろ」
ぶつぶつ言いながら、私に飲み物をくれる煌。
「温かい……」
ほう、と、ため息を出すと、隣に座った煌がまた、肩から何かを掛けてくれた。