再会はある日突然!!



「あ、あとね…」



泣き声が治まってきて、ななちゃんが俺に抱きついたまま何かを言おうとした。


なんだろう?



「ん?」



「ちょ、ちょっと、ね…寂しかった…」



そう言われて、胸がぎゅっと締められるような気がした。



ごめんね…



そう思いを込めて、ななちゃんをきつく抱きしめる。


「ごめん…



もう落ち着いたから、しばらくは大丈夫だと思う…」



結構寂しい思いさせちゃったもんね…


だけど、俺がそう言ったら、ななちゃんは俺から少し離れて嬉しそうな声で言った。



「ほんと?」




「うん。ほんとだよ。

ちゃんと一緒に居る時間作るからね」


俺だって、寂しかったし…


少しでもいいから、一緒に居る時間を作ろうと決めた。



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