あなたの心を❤️で満たして
『折角、孫娘さんが就職もしないで看病を続けてたのにな』


その言葉を聞き、その人は今何をしているのかと訊ねるとーー


『知らないのか?病院へ毎日通って来ているよ』


『えっ!?毎日!?』


『ああ、雨だろうが雪だろうが関係なくね。自分には祖母しか身寄りがいないから、と言ってさ』


知り合いじゃないの?と問われ、名前だけは知っていると誤魔化した。
医師は、そうなのか…と呟き、あの子はいつもお祖母さんのことで頭が一杯みたいだ…と話した。


『毎日大体九時くらいには病室へ来ているよ。その後は午後五時くらいまで側に付いているんじゃないかなぁ』


『えっ!ほぼ一日中じゃないですか!』


驚く俺を振り返り、そうだよと医師は頷く。


『とにかく感心するほど献身的で健気なんだ。ストイックな程にお祖母さんのことを見舞ってる』


ストイックという言い方に何処か自分と似たものを感じた。
会えますか?と訊ねると、病室行けば会えるだろうという答えでーー。


『すみませんけど、先生もご一緒に行かれませんか?パーキンソンの症状がどの程度かを知りたいのです』


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