あなたの心を❤️で満たして
意外にもそう答えた黒沢さんに満足そうな笑みを浮かべ、廣瀬さんはお鍋から味噌汁を注いだ。
「留衣様の作ったお味噌汁は美味しいでしょ?お坊っちゃま」
ドキン!とする様な質問をする彼女に驚き、手にしていたお椀をひっくり返しそうになる。
「廣瀬さん!」
そんな無理に美味しいとか言わせようとしなくてもいいのに。
「ああ、美味い…」
「えっ!?」
廣瀬さんから視線を外し、思わず彼を見返してしまった。
ぼんやりとしている顔つきで、本心から美味しいと思っているのかどうかは分からないけれど。
「あ…ありがとうございますっ!」
つい嬉しくなってお礼を言った。
黒沢さんは並々と注いだ味噌汁を彼の前に置き、具も召し上がれ…と勧めている。
今度はきちんと箸を持ち、さっきと同じ様に汁だけを先に飲んだ彼が具の豆腐と滑子を食べている。
(わぁ……なんか感動……)
朝が苦手な人が自分の作った物を食べている。
たったそれだけの事なのに、何故か凄く嬉しくなった。
結局、私は彼が味噌汁を平らげるまで自分は食事もせずに見守った。
「留衣様の作ったお味噌汁は美味しいでしょ?お坊っちゃま」
ドキン!とする様な質問をする彼女に驚き、手にしていたお椀をひっくり返しそうになる。
「廣瀬さん!」
そんな無理に美味しいとか言わせようとしなくてもいいのに。
「ああ、美味い…」
「えっ!?」
廣瀬さんから視線を外し、思わず彼を見返してしまった。
ぼんやりとしている顔つきで、本心から美味しいと思っているのかどうかは分からないけれど。
「あ…ありがとうございますっ!」
つい嬉しくなってお礼を言った。
黒沢さんは並々と注いだ味噌汁を彼の前に置き、具も召し上がれ…と勧めている。
今度はきちんと箸を持ち、さっきと同じ様に汁だけを先に飲んだ彼が具の豆腐と滑子を食べている。
(わぁ……なんか感動……)
朝が苦手な人が自分の作った物を食べている。
たったそれだけの事なのに、何故か凄く嬉しくなった。
結局、私は彼が味噌汁を平らげるまで自分は食事もせずに見守った。