love game♡
しばらくして、、、

「待って!!!」

私たちの後を追いかけて来たのは、
伊織くんのお母さんだった。

「妊婦が走んなよ。」

目を合わせずそう言った。

「伊織、本当に来ないの?」

「行かないよ。俺、アンタのこと一生許さねえつもり。」

「伊織。
本当にごめんなさい。私、やり直そうと思ってるの。あなたのこと、今の夫に話てあるの。だからもう一度一緒に‥「うるせえな。
いいんだよ。俺のことは。かけがうまくいったから。」

「え?」

「アイツのこと探してなかったら、
マジで許さなかったけど、アンタが蘭を見る目はちゃんとした母親だったよ。新しい家族大事にしてやれよ。」

「伊織。」

「俺、アンタのとこよりすっげえ幸せな家族作ってみせるから!!!
大家族になって、アンタのとこより毎日楽しくてわいわい幸せな家族。作ってやるから!!」

そういうとお母さんが近づいて来て
伊織くんを抱きしめた。

「ごめんね。伊織。」

「やめろよ。恥ずかしい。」

「伊織の居場所、ここにあるから。
ちゃんと作っておくから。時々来なさい、
あなたを息子だって蘭にもこの子にも言うから。だから、絶対顔見せに来なさい。」

「は?」

「あなたをなかったことになんてできない!」

お母さんは、伊織くんをちゃんと息子だと思っていた。
この2人は今、最高の親子だろう。

「バカじゃねーの。」

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