蘇りのウタ
さっきの小屋では何も飲まなかったから、俺も喉はカラカラだった。


けれどこの小屋はカケルの両親がもっと別の人のために準備した物だ。


勝手な飲食ができるとは思えなくて、俺はカケルを見た。


目が合ったカケルはほほ笑んだ。


「じゃぁ、休憩しよう。みんな好きな物を食べていいよ。っていっても、大して備蓄してるわけじゃないけどね」


カケルはそう言い、みんなは小屋へ向けて歩みを進めたのだった。
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