身代わりの姫
テントの前では、運動をしてる人や動物の世話をしている人、喋っている人がいた。
運動していた人の集団では上着を着てない男性や、胸を布で巻いている女の人もいた。
「おはようございます。朝から準備ですか?」
リラの声に笑顔で、たくさんの人が振り向いた。
「そうですよ。今晩、観に来ますか?」
運動をしていた男性が返事をしてくれた。
「その予定です」
カルールが答えると、あなたも?と私に聞いたのは、今まで見たこともない、爽やかな笑顔で汗を拭うガストンだった。