身代わりの姫


大勢の侍女と護衛隊員、兵士が大広間に待機していた。


後宮勤めの者は来ていない。


今日だけは、この、王宮の者たちの前だけは、王と王太子に挟まれ、真ん中に座る。


王の護衛隊長が始めの言葉を言ったあと、挨拶となった。


「今までも大変お世話なっている、あなた方のことは、とても感謝しております。

今後とも、あなた方の力を、頼りにしながら、私も国の為、務めを果たしていきたいと、思っております。

どうぞ今後共よろしくお願い致します」


ゆっくりと、リリアが考えた言葉をリリアの代わりに言った。



大きな拍手が沸いた。



ニッコリとリリアと一緒に練習した笑顔を浮かべた。




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