公園で王子様を拾いました!
仮に智哉を好きになったとしても、智哉には本命の女がいるわけで、好きになっても失恋の可能性が大きい。

失恋がわかっていて、恋をするのも辛い。


みんなはどうやって、恋愛をしてるのだろ。


今までも告白されたことは何度か会ったけど、付き合った事はなかった。


付き合うとお互いを束縛しあうとか、どうもその気にはなれず。


20才で恋愛経験のない私には、智哉は偉大過ぎると言うか、30才の智哉は色々と経験済みだと思う。


なんか、それが悔しい。


「何を百面相してるんだ。」


面白くない。


絶対、子供扱いをしてるし。


「夜になったら出かけよう。」


うん、それは嬉しいかも。


「麻都佳の好きな所に行こう。夜なら安全だと思う。」


「その前にあの女性は誰なの。」


彼女は智哉のもう一人の秘書だと言った。


彼女が必要以上に智哉に近づくのが鬱陶しいと。


「彼女は元真也の秘書だったから、何か俺に探りを入れたいのかもしれない。」


なんか、本当にめんどくさい世界。


うん、なら、逆にそれを利用すれば良いかも。


名案だと思って、智哉に話すと大爆笑。


私は真剣何ですけど。


智哉は何かを考えているようだった。





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