冷愛冷涙-Reiai Reirui-
「あとは、こちらの靴に履き替えていただいて……。これで完璧です」


靴はヒールが高い。


ヒールにそんなに慣れてないからなぁ…。


コケるなんていう大失態だけは避けなきゃ。


ヒールを履いた後の景色は、履く前と全然違い、少し大人になった気がした。


「それでは、参りましょうか」


「はい!」


女性は、慣れないヒールのせいで遅い歩みに合わせてゆっくり歩いてくれた。


「こちらです。中で冷様がお待ちしてますよ」


微笑みながら、木製の重そうな扉を開く女性。


私が中へ足を踏み入れると、扉は閉じられた。
< 535 / 672 >

この作品をシェア

pagetop