冷愛冷涙-Reiai Reirui-
看護師さんは、私の頭をポンポンっと撫でてくれた。


その温かさに、涙が出そうになる。


何度泣いただろうか。


夜になる度に悲しくて辛くて苦しくて、涙で枕を濡らしている。


ペアリングを見るたびに涙が出てきて、首もとのネックレスの冷たさを知るたびに涙が出てきて。


止まらなくなって。


もう泣きたくないのに。


どうしても止まらないんだ。


もう、諦めなきゃいけないのはわかってる……。


冷の気持ちが私に向いてないのはわかってる…。


私はどうしたらいいの……?


どうしたらこの苦しみから抜け出せる……?
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