世界できっと、キミだけが


「紗千さん、初めまして。KBGの鹿島と吉沢の上司にあたる久住健吾(くすみけんご)といいます」

「初めまして。よろしくお願いします!」

「上司というか、うちのトップね」



吉沢さんが付け足すように教えてくれる。
トップってことは、社長ってこと?
そんなすごい人まで幸子お嬢様につくんだ。

うちのお父さんと同じくらいだろうか、もしくは少し上くらい?
それでも、仕事柄か鍛え上げられたような体つきとキリッとした顔つきは、だらしないお父さんとは大違い。

身長は鹿島さんより少し低めで、顔つきはキリッとしているけど、目は優しげな瞳の持ち主。




「よ、よろしくお願いします」

「私は今日は幸子お嬢様につきます。紗千さんには引き続き鹿島をつけます」

「え?私にも?」



今日は幸子お嬢様を護るために集まってるんじゃないの?



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