現役女子高生、メイドになります!
……確かに敷かれたレールをただ突っ走っていただけかもしれない。


我慢しなきゃならないこともたくさんあったし、自分の生き方に疑問を感じたこともあったよ。




それでも俺は、このレールの上を進んでいかないとならない。



ずっと父さんの背中を見てきたから、なおさらそう思う。俺は父さんからバトンを引き継いでいく責任がある。




……だけど、たまに今日みたく、どうしようもなく不安になるときがあるんだ。




自信をなくしてしまうんだよ。果たして俺は『サクラグループ』をしっかりと背負っていけるのか。


俺は、じいちゃんや父さんみたいな『強さ』を持っていない。



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