現役女子高生、メイドになります!
――結衣が南田祐基に失恋した次の日曜日、俺はいつものように展望台に登った。



そしてあいつもいつも通りだった。俺が到着した頃には、決まった場所で外の景色を眺めていた。




「……隣、いいか?」



「桜宮……先輩」



「海でいいよ。別にお前の先輩じゃないから」




言葉を交わしたのはこれが初めてだった。だけど祐基も俺のことを知っていたようだった。



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