常務の愛娘の「田中さん」を探せ!
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亜湖は後悔していた。

大地に「初めて」を捧げたからではない。

亜湖も四捨五入するとアラサーだ。
納得できる相手さえ現れれば、いいかげん「卒業」したいと思っていたし、その相手が大地であったことに、後悔は一切ない。

今まで数々の浮名を流してきた大地は、やっぱり経験豊富で、「初めて」だった亜湖をスムースに「卒業」させてくれた。

だけど、大地が亜湖のカラダを、大事にやさしく扱えば扱うほど、亜湖は逆に哀しくなっていった。

たった今、こんなに広いキングサイズのベッドにもかかわらず、二人でぴったりと隙間なく身を寄せ合っているというのに……亜湖の表情は沈んでいた。

「……どうした?……まだ、痛いのか?」

大地が気遣うように亜湖の髪に、ちゅっ、とくちづけをする。亜湖は首を振った。

「……大地を……満足……させられなかった」

消え入るような声で、つぶやいた。

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