常務の愛娘の「田中さん」を探せ!
「はぁ…….っ⁉︎」
……意味がわからない。
「おれは亜湖が『初めて』をくれたことに、今、感謝感激の真っ最中なんだぞ」
腕の中の、今にも涙があふれ出してしまいそうな亜湖の瞳を大地は見つめる。
「……でも」
亜湖がなにか言おうとするのを、大地はキスで口を塞ぐ。
「もう完全に、おまえはおれのもんなんだからな」
大地は亜湖へ言い聞かせるように話す。
会社では「大奥の影の総元締め」のくせに、亜湖は大地の前ではすぐに不安になって、小動物のように震えだすのだ。
……こっちが安心したとたん、勝手なこと考えて、おれから離れようとするんだよなぁ。
でも、そんな亜湖が、かわいくて、愛しくて、たまらない。
「一回だけ、じゃないんだからな。これから先、一生、続くんだからな」
そして、大地はいたずらっ子のようにニヤッと笑う。
「おれが思うままに、おまえを抱いたら、どうなるか……楽しみにして……覚悟しとけよ」
すべてはこれから……今、始まったばかりだ。