溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜

「心の声がだだ漏れだぞ」
「だ、だって、私なにも覚えてなくて……。あのその、私達……もしかしてそういう……」

尻すぼみになりながらそう言うと、九条さんは小さく鼻で笑う。えっ、それは肯定? それとも否定?

「だいたいお前は間違い電話する癖をどうにかしろ」
「え?」
「とりあえず飲んどけ。どうせ二日酔いだろ」

あくびを噛み殺しながら、完全に顔面蒼白になっているであろう私の頬にペットボトルを押し付ける。そして何食わぬ顔でベッドを抜け出し部屋を出て行った。

この状況で放置プレイですか? お願いだから否定ください。

お願いですからー!!!


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