ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(上) 【完】



こんなに痛くて苦しい遊びじゃなかったはずだ。

目を閉じて唱えていると、小さい頃に上村くんと遊んでいた楽しい過去を思い出す。

だが現在は、

『い゛! ッっ゛っつ……』

着実に増す痛み。

『まだまだぁー!』

『早くやれよ゛!』

あいつらは射程距離を縮め、恐怖心で私の足はすくむ。

次に振り返れば、石で殴られているのとほとんど変わらない。

『ダ……ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・ン・ダ』

『そりゃ!』『ほい!』

『キ゛ャ゛!』

あばら骨が悲鳴を上げ、立っているための気力を瞬時に削ぐ。

急激に下がる体温。凍てつくような寒さの中で、顔全体に脂汗が滲む。

経験のない私に身体が教えてくれている。骨にヒビが入ったのだと。

『う゛ぅ゛う゛っ゛……』

『キャハハハッ』
『フハハハハッ』

悶絶する私の姿は、悪魔たちにとって唾液も滴るほどの有り様に違いない。

『ね~え? もうやめてほしいー?』

『く゛ッ……』

『ま、やめないケド!』

このとき初めて、“死”というものが頭をよぎった。

キン― コン― 
   カン― コン―

『ぁ……』

救いの音がして、私は雪の上に横たわる。

『あ~ぁ、終わっちゃった』

『すっごく楽しかったのにー』

『行くよ』

薄れゆく視野。あいつらは悪びれる様子もなく去ってゆく。



 
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